田中裕子、岸部一徳ら出演で
熟年世代の恋愛を描いた映画。
というには単純すぎる、いい映画でした。
50歳になる美奈子は、牛乳配達とスーパーのレジで
生計を経てる独身の女性。
夜に読書をしながらラジオを聴くのが趣味。
子供の時に、この町が好きでずっと生きていくと決め、
今は淡々と過ごす日々。
私はこういう、自分が満足して一人で好きに暮らしてる
様子を見るのは憧れる。
朝食をしながら、新聞の新刊チェックする姿とか。
でも、周りは言う。聞く。
何故、一人? 寂しくないの? どうするの?
50歳。今まで何もないわけがない。
けど、この町で一人で生きていくって決めた。
両親も死に別れ、親戚のように親しいおばさんたちもいる。
親が原因で離れてしまった初恋の人、
高梨(岸部)を、実は思い続けている。
結末はハッピーエンドじゃなかったのですが、
とにかく、田中裕子がきれいだった。
声も好き。ボソっと喋る一言に重みがある。
あ、そうそう。好きなセリフがたくさんあった。
好きな人いないの? の問いに、
「そういう人への想いの量が、皆と違うみたい」など。
それを聞く作家のおばさん役の渡辺美佐子も良かった。
『おしん』コンビや~ん♪と、嬉しくなりました。
「アンタには、もっと違う生き方があったんじゃないかな~と思うんだけど」
の、おばさんの言葉にも、
「私ね、そういう考え方しないの」も。
そして、なんといっても、岸部一徳。
やさしい旦那さん役のせいか、いやあ、素敵。
だんだん男前に見えてきました。
ほんま、この世代の俳優さんて、カッコイイ。
美奈子と30年ぶりに和解する時の
なぜ30年前、美奈子を避け始めたか? の問いには、
「プールで本気で溺れた時に、笑ってたから」
は、よかった(笑)
美奈子がいうように言い訳かもしれないけど、
10代の気持ちって、そんなもんじゃないかなって思わせる。
で、当の美奈子は覚えてない。
ほんと、そんなもんなのかもしれませんよね。
宣伝文句にもなってるけど、
「ずっとしたいと思ってきたこと、みんなして! 」
の告白は、いいなあ~~~。
30年ぶりですよ! いいなあ。
あー、いい映画だった。
芸能界で好きな芸能人カップルの1組でもある
田中裕子とジュリー。
出会いの寅さんでも見たくなってきた♪♪
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