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とんぼ日記
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木曜日は仕事が休みなんです。20周年復活ライヴもそうだった。
幸運だ。だから、行きました。
残しておきたい。忘れたくないし、また振り返りたいから。
私はいつもメモを集めたような日記を書きます。
この数日のことはいつも以上に、力強く、書かずには気持ちがおさまりませんでした。

3/9(日)。毎日覗いてる現ちゃんのHPが、この2・3日繋がらない。なんでだろ。
B・D後だからBBSも賑わってて、それに応えないわけがないのに。
まあ、今日は『笑点』に円楽さんが出るし、いいかあ。
3/10(月)。2chで「ご冥福を~」を目にする。はあ? またタチの悪い・・・と、
モヤモヤを吹き消し出勤。夕方、友人からのメール。
「今、FM802で・・・」。力が抜けた。わけわからん。
ただこの気持ちで当分仕事していくのかと思うとドッと体が重くなった。

・・・・・・・告別式は木曜日。休日だ! 復活ライヴ大阪もそうだった。
呼んでくれてる。そう思うと即座にメル友さんに声をかけ、
彼女の都合次第で行くことにした。そして、現地集合に決定。
告別式にいけると決まったことで、これでお別れができる、と
少し変な元気が出た。
情報収集と連絡の調整でパソコンとケータイとにらめっこした月・火・水。
気づいたら喪服は? アクセス方法は? と、なんだかライヴに行くそれと
変わらない行動をしてた。そりゃそうか、最後の現ちゃん祭りやもんね。

3/12(水)。仕事後、夜行バス(夜行・・・)で東京へ。
生活のそこかしこに存在する現ちゃん。
今週どれだけ泣いたか。風邪の鼻すすりに何度もごまかした。
どんなに天気の良い昼日中でも、平気で涙は出てきた。
この話題を口にしようとするだけで、顔が崩れて歪んでくる。
人を失う恐怖に襲われるんです。
3/13(木)。迷うと怖いのでバス到着駅から直行したら、
信濃町駅に着いたのは6時半。改札を出るとすぐに、
上田家の案内看板。現実か。坂を下って千日谷会堂へ。
上田家葬儀式場の看板奥には白テントだけで、さすがに誰もいない。
ほんとに、大きなドッキリ、じゃないんだなあ。
もっと坂を下ってたら、途中にタンポポがいっぱい咲いてる。はぁ。

時間を潰し、待合わせの10時頃には参列者が続々と現れた。
その服装にそれぞれの思いがうかがえる気がする。
仕事中、遠方から、仲間と一緒に、関係者、
和装がビシっときまってたのは内田春菊かな。も。
駅近くの花屋さんでお供えのお花を購入。
もっとじっくり選びたかったけど、皆同じ思いか、並ぶ人が絶えないし、
買えるだけでも、と、スイートピー3つにかすみ草を包んでもらった。
包み紙とリボンの色がイマイチ。でも、花がキレイ。
後日見た、遺影の写真でその足部分が写ってて、なんか笑えた。
置き方も逆にした・・・アホ私。

いつのまにかすごい列。スタッフが迅速に誘導してくれたし、
もちろんライヴのような鋭い熱気は列からは感じない。
皆が皆、哀しさで優しい感じだったな。
そこでメッセージカードが配られた。会館入口横にファン用の献花台があり、
奥にめちゃくちゃ笑顔の現ちゃんの写真。バックが青空。
その写真までの細い通路を歩いた時点で、
あー、いないんだー、ほんまに。現実だー。
と思ったら、泣けてきた。
遺影はもうだいぶ花に囲まれてて、トラッキーのぬいぐるみやタバコや
タイガースの旗もあって、すっごく華やか。現ちゃんが、嬉しそうに見える。
「現ちゃん、ありがとう」
写真に手を合わせて、テント下へ。

小さなモニターを見るのに、もう隙間がなかった。
後にもぞくぞくくる。けど、押しのけたり、そんなのはない。
近くの男性がビデオを回していた。もう、どうでもいい。
でも、それで後方の人がモニターを見えにくくしてたら、気の毒だと思った。
さっきは『腹踊り』が聞こえていたけど、そのモニターには
高台寺のライヴの模様が映っていたらしい。
私たちが着いたらちょうど式の始まるところで。画面はチラとしか見えない。
元ちとせの弔辞。音も声も小さく聞こえない。
そして、『ワダツミの木』のイントロが流れ出した途端、
周囲から嗚咽が聞こえ始めた。元ちとせも声が出ないほど、辛そう。
歌詞の1つ1つが痛い。
「次にレピッシュのみなさん・・・」と司会者が紹介した途端、
また嗚咽と共にライヴのように少し周囲の人が前につめりよりだす。
ライヴに似ていて違う、哀しい“押し”だ。

恭一の声は、力強く聞こえた。
「俺はリーダーらしいことはあまりせんかった。
けど、たくさん残ってる現ちゃんが残した歌は、
俺らが責任持って、必ず世に出すから! 」と。
雪好は聞こえなかったのですが、こんなことだと後で知りました。
「初めて会ったのは大学の教室」
「メンバーで一番古い付合いと思う。ずっと唯一無二の親友でした。
さんざん泣いたから、もう泣きません」
タツもまた聞こえず・・・。
「ありがとうございました。またむこうで・・・」みたいな、
ほんとにいつもと変わらないのが、また・・・ね。
MAGUMIも力強く言ったと思う。
「現ちゃんは、最後の最後まで生きようとしてた。
特に最後の三日間、意識が混濁して声も出ないのに、
訪ねてきてくれた人には、目を見開いてなんとか応えようとしてた。
今までどんなにかっこつけてもかっこ悪かったのに、
最後は本当にかっこよかった!
現ちゃんが好きだった曲、『ハーメルン』を歌います」

いつもの音だねえ。やけどなんか1つ足りへんね。
雪好がタンバリン叩いてるよ。いつものベース、いつものギター。
MAGUMIの歌が力強い! かっこいいな。
現ちゃん、すごいね、レピッシュ復活してるやん!
私、スーツ姿のライヴもう1回見たかってんよ。
でも、なんで皆、喪服やねん。なあ?
歌のラストのMAGUMIの「フー!! 」が、切なく響いて
力強くて、かっこよかった!!!
もう、もう、もう。

そして、司会者が弔電を読む。
一番始めがポテキのマスターだったと思う。
そしてあの、トッド・ラングレン。すごく良かった。
レコーディングの時の話かな。英語を一番積極的に話した現、
冷蔵庫に落書きした現、ピアノの下で眠る現、
家族は皆あなたをクレイジー・リトル・ボーイと呼んで、好きでした。
とか・・・・・。もう一度聞きたいな。

続いて、喪主・奥様のお焼香。レピッシュ、関係者、親族、だったのかな。
お経が読まれてて、テント下のモニターでそれを見ていた。
長いような短いような時間だった。
やたら天気が良くて、ちょうど陽射しが顔にあたって暑かった。
ほんとに青空だったなあ。11時頃かな。
「ファンの皆様の焼香を~~」と、アナウンスが流れた。
どれだけ嬉しくありがたかったことか! 本当に嬉しかった。
告知されてた「ファンにきてほしい」は、本当だったんだと思った。

2Fの式場からはスタッフが見下ろして状況をチェックしていた。
モニター横にはパネルが11枚。いい写真ばかり。
ああ、本当に現ちゃんのお葬式なん? お葬式?
やっぱりまだ理解できん。
階段を上ると、供花者の名前一覧の札がズラリ。
レピッシュはもちろん、ちゃんと杉本恭一、THE BOOM、宮沢和史、
アンジー、スリル一同、ケムリ一同、スガシカオ、杏子、Cocco、
山崎まさよし、まちゃまちゃ、YOU、民生、etc・・・・・・・・。

そして式場が目の前に広がった。まぶしい。
さっきの遺影の笑顔の現ちゃんが、大きくなって迎えてくれた。
真っ赤なお花が供えられ、SAX、ショルキー、ギターなどが飾られて、
その前に棺。棺。ほんまに? 現ちゃん。中は明るい。
パイプいすには殆どの参列者がそのまま座られていて、
真ん中の通路を境に現ちゃんに向かって、左側に関係者かな。
最前列にレピッシュ4人の後姿。今だから冷静に思い出せるけど、
もうその部屋に入った途端、現実と喪失感が押し寄せてきた。
そんな箱の中に、ほんまに寝てるの? 現ちゃん。
おりゃー!って、今にも出てきそうやん。

冷静な女性葬儀スタッフが、「順番にこちらへ・・・」と指示して下さった。
返事はするけど、理解できない。その流れは早い。
右側先頭あたりにさしかかるところで、女の子が落ち着きなくするもので、
隣の年配の男性が、「じっとしなさい」と注意する。
現ちゃんの娘さんだ。
ああ、次だな・・・・と思ってるところで、先頭に座ってずっと通路側に
体を向ける和服の女性が、涙をポロポロ流しながら
「ありがとうございました」と、頭を下げ、その瞬間に
その目から大きな涙を落とされた。
奥様だと、とっさにわかった。すごくきれいな女性だった。
その瞬間その哀しみが移ったかのように、もう顔が崩れて
「ありがとうございました」というのが精一杯だった。
こちらこそです、本当に!
一礼して空いている台へと向かうと、もう目前に赤い花と現ちゃんがあって。
青い空の中の現ちゃんがあって・・・。
「ありがとう、現ちゃん」っていうしか、ほんまにできない。

「焼香は1回だけ」というスタッフの言葉を知らず、普通に3回してしまい
・・・・・・・。一礼して退室。哀しい。寂しい。哀しさを実感した。
もうお別れだ。今思い出しても当然寂しい。
現ちゃん、現ちゃん、この帰り道が一番辛かった。
もう、ほんまに会えないんや。なんでーーー。
後ろ髪ひかれるどころじゃなかった。

12時出棺が、14時に変更とのこと。駅近くで交通事故があったのも原因かな。
焼香を終えると、下にも駅にもまだまだ行列があった。
全員、焼香できるといい! ほんまにそう思った。
坂の上の歩道に並ぶ。その列がどんどん長くなる。
現ちゃんの出棺。送りたくない。いやだいやだ。
現ちゃんの姿を失いたくない。なくさんといてー。
あの現ちゃんが好きやのに。煙になるのはいややー。
肉体の喪失。これを考えるのが血の気がひく思いだった。
月曜からずっと。子供の頃、死というのを理解できずに恐怖で
眠れなかった時のように。今もまだ、理解できんよ!
ほんま、子供やねん、私。もう、いややーーー。

式場から遠く離れた歩道にいた為、出棺の様子は後で知った。
奥様が「末期は壮絶な痛みに耐えた」と。
「俺はこれまで考えられない逆転満塁ホームランを、何回も見てきた。
最後まで俺を見ててくれ。」
最後の時、
「俺はシリウスになる。一番よく見える星だから、それを見ててくれ」と。
「どうぞ、現を思い出して下さい」と。
すぐにシリウス調べたよ。
現ちゃん、ほんまに最後まで勉強させてくれるんやね(笑)
現ちゃんらしい。現ちゃん、ほんまにかっこいいなあ!

2時すぎ、少し先頭側が静かに、騒がしくなった。
津波のようだったな・・・。
いやだ、いやだ、とうとうお別れか。
すうーっと黒い車が通った。奥様と娘さんが
窓を開けた助手席から会釈されてたと思う。
2台目の車の後部に誰かが遺影を抱えてた。お母様と思う。
3台目4台目とバスが続く。その1つの窓からハッキリと
MAGUMIがこちらを見てるのを見た。
もう切なくて、それが忘れられない。
あちこちで「現ちゃん」「ありがとう」の声が響く。
私も言う。少し追いかけた。信号赤。車止まる。
絶対追いつけないけど。青で渡った。何人も。
現ちゃん、現ちゃん、現ちゃん、現ちゃん、現ちゃん!
ありがとうしか、出てこーへん。なあ、現ちゃん。

式場に戻る。帰りたくない。ここを離れたくない。
来たら来たでこうなるのは予想できたのにな。
テント下でもう一度ファン用の遺影に。
不謹慎だけど、メル友さんにパネルをカメラに収めてもらった。
自分のケータイは壊れてX・・・。皆も一生懸命パシャパシャ。
大丈夫や! この気力があるねん。皆元気や(笑)と、嬉しくなった。
許してな、現ちゃん。
でも、会場は少しずつ片付け始める。
ガジローさん、エンリケがいた。
帰り道、長いこと見なかった大阪のある現ちゃんファンを見かけた。
嬉しくなった。

一緒に行ったメル友さんがいなかったら、きっと来てなかった。
感謝でいっぱいです。帰りの新幹線で、やっぱり泣いた。
電光掲示板ニュースの“宇宙ステーション”の文字に。夜空に。
走馬灯のようなこの数日に。この日に。

帰ってからの数日、やっぱり夜が長く、いつも泣いてしまっている。
ほんま、あかん。人を思って泣くのに、これほどまでの人はいなかった。
と、気づく。逆に幸せなのか。
人間の10代は内容が濃いけれど、レピや現ちゃんを知ってからの
10数年は、それと同等だ。だから、同じ場所で2Days3Daysしても
行ってたんだ。それだけ面白いんだもの。
私、見る目あったなー。レピや現ちゃんを好きなのは、ほんま自慢!
今はもう、映像見ても歌を聞いても涙が溢れて、
やめればいいのにやめない(笑)
忘れたくないし、それにまだ、思いっきり泣いてないんよ。
そういう時間と場所がなくて。
でも、映像がおかしすぎてアホすぎて笑うこともある。
ほんまに面白いバンドやねえ。

現ちゃん、今どこにあるんかなあ?
どっかにおりそうなんよねえ。
シリウスっておおいぬ座やって? さすが、“現ちゃん、犬好き”(笑)
愛すべき現ちゃん、告別式に呼んでくれてありがとう。
最後のお祭りどうやった? いっぱい人が集まってすごかったねえ。
奥様及び、親族の方々のご理解に、心から感謝してます。
高い所が好きやった現ちゃん。
もう上から面白そうに見下ろしてそうやんね。
シリウス見るからね、いつも。
そっちで百物語の続きの準備しててな。
また、現ちゃんのビシっときめたスーツ姿、見たいねん。
足元見るのが好きやった。今日はどんな靴下かな~って。
もちろん鍵盤叩く手も、斜め上を見上げてニヤケる顔も。
ああ、あかん。泣けてきた。上向いとこ。シリウス見とく。

ライヴ日記はいつも書いてた。
最近それもなくなってましたが、久々に書き残したくなったのが、
この日のこと。
こうして何か余波を与える。これも『北京の蝶』やね。
哀しみの余波はいらないですが、
どこかで別のものに変えればいいですよね。
__________ がんばる。36才女、がんばる(笑)
私の中身を作ってるレピッシュと現ちゃん。
楽しい青春を、本当にありがとう。
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  • 無題
そるち 2008/03/18(Tue)11:52:51 編集
3月10日朝に、Yahooニュースで訃報を知り、「えぇぇっ!」と思わず声をあげてしまいました。
ユカさん大丈夫かなぁ…お見送りに行けたのかなぁ…と思ってました。
ちゃんと行けたようでよかった。

mixiの現ちゃんコミュで、告別式の様子など知ることができましたが、ユカさん日記で更に詳しい状況を知り、とても切ない思いでいっぱいです。

以前、ユカさんから聞かせてもらった山陰方面での現ちゃんライブのお話。またライブ後のお話などで、現ちゃんという人の温かさとか感じていました。
川村結花さんの最新の日記にも、そんな優しい現ちゃんのことが少し書かれていました。

なんて言葉をかけていいかわからないけれど、レピッシュ、そして現ちゃんと出会ったという事実は決して消えないし、大きな財産をもらったということだけは確か…ですね。

「ありがとう」の言葉しか出てこないって、すごくわかります。。。
「シリウスになる」…なんて泣けます。
  • ありがとうございます。
ユカ 2008/03/19(Wed)19:17:00 編集
そるちさん、ありがとうございます。
川村結花さんはお父さんを亡くされたところだったんですね。
それからすぐに仲間でもある現ちゃんを・・・と思うと、
悲しみははかりしれません・・・。
私だって、友人や知人がそんな思いをしてて、
なんて声をかけていいかわからないですもの。

今まだメソメソしてます。
いいんです! もうう、思いっきり泣くんです!
現ちゃんてほんとうに、あれだけ破天荒な暴れ者の印象でありながら
(実際そうなんでしょうが)実は繊細でもあり、
それが音楽というところで表れていたから、
誰もが惹かれずにいられなかったんだろうなあ、と、
ここ数日いろんな現ちゃんの話を知って、思います。
それを知ってる自分は、すごいぞ! と。
知らない人は、知ってほしいなあ・・・。

シリウス。こないだは曇っててもピカーっと光ってました!
2chは怖いけど、「シリウスって限定してくれて
ああ、あれが現ちゃんだ」って、わかりやすくていいよね(笑)」
というようなコメントがあって、笑えました。
まだまだメソメソします。
もううるさいくらいに、ここで現ちゃんを語りますっ。
覚悟してて下さい(笑)

本当に、ありがとうございます。

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