良かったです。
感動しました。
こういうじわじわと感じることのできる邦画が、とても好きです。
見て良かったと、心から思えます。涙が出ました。
以前、そのあらすじでとても興味を持ったのですが、
ニュースで聞くだけで知らない部分も多い刑務所や死刑執行について、
その刑の重さ、命の重さを考えさせられる内容でした。
もっと世間に知られてもいい映画だなあと思います。
刑務所で働く平井演じる小林薫は、生真面目で寡黙な男。
西島英俊演じる模範囚といえる死刑囚・金田の死刑執行が決まり、
それに携わる人間を、希望者で募る。なければ人選。
選ばれた役人は処刑就業後3日間の休暇、
また「支え役」となる役人には1週間の休暇が与えられる。
休暇。それに驚きました。
まあ、それだけ心と体に代償がいるのに値するといえばそうなのでしょうが、
例えば、他にも刑事さんとか、死体処理場とか、
そういう職場の方たちはどうなのでしょうか。
新たな疑問が湧きました。
死刑囚・金田の犯罪内容はわかりません。
ふと部屋の隅にあらわれた老夫婦からして、
死刑ということもありますし、殺人なのでしょうね。
役人・平井は独り者で勧められたお見合いで
シングルマザーと再婚が決まり、週末に式を挙げる。
6歳の連れ子とはうまくいかない。
その二人との親睦を深めること、その年齢で結婚を決めたこと、
それが、1週間の休暇をとることで得られるならという思い。
いいと思うのです。自ら「支え役」を希望することは。
「めでたいことがあるのに、避けるべきこと」
「できるなら避けたい役」
と、同僚たちは彼だけは今はすべきでないと遠慮していたのに、
自ら希望した平井を、親友ともいえる同僚の一人は
「そんなに休みが欲しいか! 命を軽くみるな!」と、罵倒する。
平井は軽くみてるつもりはないだろう。
言葉少ない小林薫さんの役どころですが、
うまく感情表現ができないところなど、ものすごく人間味が溢れてて、
リアリティを感じることができました。
もちろん西島英俊も良かったです。
死刑執行を感じた当日の様子。
その時、人間はこうなるのだろうかな。と。
とても犯罪者には見えない。
絵が好きな金田。絵が好きな連れ子。
その連れ子の男の子を、「ごめんな」と抱きしめる場面。
この映画は山梨がふんだんに取り扱われたものだそうです。
後で知り、あらら、でした。
さあ、どうしようか。
・・・うわ!
園遊会にMIYAが呼ばれてた!
いつかと思ってましたが・・・すごいな・・・。
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