以前レンタルで見た映画、『カポーティ』が面白かったので、
その中で作られる本、これを読みたくて、また図書館から借りました。
簡単にいうと、刑務所出の札付きのワルな二人が、
小切手偽造や盗みを繰り返しながら転々とする中、
目的としてた平和な家に忍び込み、
数ドルと金目のものを盗んだだけで、
結局その一家4人を銃殺してしまう、というノンフィクション小説。
映画では作者カポーティが主人公で、
この本を作っていく過程はよくわかったのですが、
その中の犯人二人の人間像や、
特にその一人である男ペリーが、なぜその家の主人に対して
「恥ずかしい」という思いから喉を掻っ切って殺したか、
犯行形跡のところどころにみられる、
犯罪者への同情心があったのかが知りたくて、
実際のその本を読みたくなったのです。
とにかく、犯人はもちろん、捜査官たち、
土地の人たち、一番近い家に住んでて事件を知らない隣人、
などの細かな人間像が書かれていて、
ほんとに読み応えがあった。
犯罪は犯罪ですが、映画や本を読む限り
ペリーに対しては、やみくもに犯罪を犯したり、
また精神をおかしているとは思えず、
ただただ同情やら気の毒な気持ち、
そして死刑よりも終身刑で、
この世を去ってもよかったのでは、と思いました。
いや、でもご遺族にしたら・・・。
勝手なことはいえないな。
読んでいて、はじめはこの事件は
特に殺人時に関しては、二人の意地やプライドの張り合い
みたいなもので起こってしまった殺人事件やん、と
思いましたし。
まあ、またこの映画版も見てみようと思うので、楽しみです!
いつも眠る前に本やマンガを読めるように、
枕元においているのですが、
それも毎日の楽しみの1つ。
この1週間ほど、床につくのが楽しみだった。
またいい本に出合えますように♪
PR
この記事にコメントする