今週は、『陰日向に咲く』と、
無料映画にて『待つ女』の2本を鑑賞。
『陰日向に~』は、劇団ひとりの小説の、
出演者が有名どころなキャストばかりで話題になりましたが、
う~ん、小説の方が良かったなあ。
もっと、ドロドロさが出てた方がいいというか、
知らない俳優さんたちの方が合ってる気がしました。
アキバ系とかストリップと劇場とかホームレスとか、
全然キレイですもの~。
でも、原作は本当に面白い!し、これを見て、
読みたくなる映画だとも思う。
『待つ女』は、タイトルにそそられてたまたま見た
フランス映画でしたが、面白かった!
内容はよく考えたら、『奇跡の海』(だっけ?)に似てる。
服役した夫を7年も待つ妻が、そこで出会った
同じく服役中の兄を待つ親族(と思ってたら、実は看守)と、関係を持つ。
が、結局看守は夫から頼まれた愛人だったことを知り、
てんやわんや・・・的な。
場所が数箇所しか使われない映画って、なんか好き。
この映画は刑務所。
主人公の妻も愛人役も、決して美男美女じゃないんですが
なんか見惚れた。刑務所前で待つ妻の様子もすごくいい。
恋愛ものでも、こういうゴシップ記事に見出しで書かれたら
すっごくハレンチだけど(古っ)、奥が深そうな
愛情が入り混じったものは、見るの好きです(笑)
特におフランスって、「わけわから~ん」印象ですが。
しかし、今は無料で見られる動画がすごいね。
特に音楽ニュースはこれに頼ってます。
インタビューとかも見られるんですものね。
すごい世の中だわ。
PR
『ノーカントリー』、面白かった!
アカデミー賞で作品賞を受賞してたり、
この↑のハビエル・パルデムさんが
助演男優賞を受賞してたり、
あ~~、話題の映画をすぐに見ないと、
そういうリアルタイムの公開時の様子が
わからないから、悔しいなっ。
保安官、殺人者(殺し屋)、逃亡者の3人が
同時に主役と勝手に思ってるのですが、
中でも殺し屋アントン・シガーを演じてる
ハビエルさんが、すごかったあ~。
冷酷というより、映画の宣伝文句にもなってる、
正直すぎる殺人鬼、というのが正しくそうで。
「殺しても意味はない」
と、いわれても、コインの裏表の賭けに勝てば殺す。
ロボットのように足音を鳴らし、または潜め、
直立不動でガスボンベを片手に、シュッと殺す。
ケガをしたら、薬局で医療器具や薬を盗み、
自分で処理。
どういう生い立ちなのか、映画の道筋とは
関係ないけど、知りたくなる。
だって、ラストは
青信号で車を走行中に、ぶつけられてケガ。
死んでこれが終わり?かと思いきや、
腕から骨が出てるのに、
車から出て歩いて行く。
正直であっても、こういうことは起きるんだと。
始めはたいくつな内容なのかと思いましたが、
逃亡者となるモスの、シガーに追われながらも
帰還兵で得た頭脳や技術、銃の腕を使って
格闘するシーンなどを見ていて、
本当にハラハラドキドキ!
見応えありました。
有名なコーエン兄弟監督の作品。
他も見てみようかな。
ところで、このアントン・シガー。
何よりもルックスが最高でしたっ。
特に、そのヘアスタイルっ。
鑑賞中、YO-KINGのイメージが
拭い去れませんでした・・・。
松井良彦監督の22年ぶりの新作を、ようやく見た。
といっても、私がこの監督さんを知ったのは
現ちゃんつながりで去年くらい?で、
現ちゃんが絶賛していた前作『追悼のざわめき』
(DVD化されて現ちゃんが音楽担当)を見て、
そしてまた、今作も現ちゃんが病床ながら
音楽を担当したというので、
心待ちにしていた映画です。
前作もこちらも、私には目を覆いたくなる鮮血シーン(?)が
あるのが、この監督さんの印象なのですが、
その1シーンを除いては、淡々と見ることができました。
色んなトラウマや世間からは“普通”ではない
待遇を味わってきた人間の、
初めての恋物語というのでしょうか。
主役の柏原収史さんも、かわいく感じたな。
ちなみに、普通「どこに行くの? 」等との問答が起こると、
イラっとくるもんですが、この映画では、最高のシーンでした。
また目がゴロゴロ。
まずは眼科へでも行きます、か。
よく自動販売機のお世話にはなるのですが、
たま~に、届かんわ! とツッコミたくなるほど
高い位置に設置されているソレがある。
通常でもボタンやらお札挿入口が高いのに、
時々ブロックだかセメントだかの上に設置されて
背伸びしても届かないことがあって、
本当に困る。
それと、地震がきたら簡単に倒れそうで
怖いですわ。
みうらじゅん原作の『アイデン&ティティ』を、鑑賞。
銀杏BOYZの峯田和伸目的で見てたら、
まあー、主役でビックリ! 抜擢だったのねえ。
会話は自身の山形弁かな? それが良かったなあ。
バンドブームって、裏は大変だったんだなと、つくづく思った。
もうすぐ現ちゃんのアルバムが届く~~。
峯田氏もblogで現ちゃんを語っていた一人だな。
小川洋子さんという有名な作家さんがいますが、
恥ずかしながら読んだことがありません。
その日本人の作品をフランスで映画化、
というのと、そのタイトルの不思議さが
公開当時とても印象深かったのを覚えていました。
『薬指の標本』。
細かいことをいうと、それが映画じゃないの!身もふたもない!
・・・ということになるので、簡単に言うと、好きな映画でした。
原作はこれから読むので比べようもないのですが、
とてもミステリーでファンタジックにされてるのでは、と。
おとぎ話的に人物を謎に仕上げてて、
ラストなどは、想像に任せる、という感じ。
飲料工場で薬指の先を切断したイリス。
仕事をやめ、標本作りの先生のもと、事務員に。
いろんな人たちが自分の人生で標本にしたいものを
持って訪れてくる。
いつしかいい仲になっている先生に靴をもらって、
「いつでも僕が見てなくても、履いていてほしい」
といわれる。
靴は、イコール、相手を縛るもの。
「君が標本したいものは何? 」と先生に聞かれ
答えられないイリス。
靴といえば、これが履いてみないとわからない。
いくら見かけが良くても、履き心地が大事。
先日、初めて履いた靴が途中で合わなくなり、
もう痛くて歩けないほどだった。
その後すぐのこの映画だったので、
「プレゼントされてもな~」と、
絶対ありえない心配をしながら、
そのシーンを見てました(笑)
この靴を脱がないと自由になれないよ、と
靴磨きにいわれ、
「自由になりたいくないの」と答えるイリス。
最終的に、これは恋愛物語なのかなあ?
それがフランスの手にかかると、
こんなにオシャレでミステリーで・・・いや、
俳優さんや監督さんの技量にもよるのでしょうが、
少し暗い感じの雰囲気。
シーンのどの場面も絵になる感じ。
いいですー。
なんといっても、主演のイリス役のオルガ・キュリレンコ
という女優さんが、ものすごくきれいで!
それを見るだけでも良かったなああ。
憂いのある、オドレイ・トトゥみたいなファッション
と思ったら、『アメリ』スタッフも関わってるみたいでした。
なんせ、若さって、自然な美しさっていいなあーと、
しみじみ思いました。